ずいぶん風が冷たくなってきましたね。
また一つ季節が変わります。
子育てに追われながら、自分の年を感じる今日この頃。
そして自分が老けたということは、それだけ親も年を取ったとゆうことです。
子どもの成長を喜びながら、小さくなってゆく親の背中がとても切ないです。
あなたの親御さんはお元気ですか?
最近会ってますか?いつ話しましたか?
ついつい忙しいことを言い訳にして疎遠になってはいませんか?
私もまだ親が元気にしててくれてありがたいのですが、その元気さに甘えてあまり先のことなど考えないできました。
ところが最近、親しい方からある話を聞いてとっても衝撃を受けました。
お葬式っていくらかかるか知っていますか?
私が思っているよりずっとずっと高かったのです。
あなたは親のお葬式の事を考えたことがありますか?
もし親がなくなったら、自分もお葬式をやらなきゃいけないのかぁ…なんて、
他人事のように思っていませんか?
急に自分が喪主になる、あるいは、急に身近な人が他界して、お葬式の手配を手伝う…なんてことになったとき。
心の準備はできていますか?
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お葬式は安くなったって本当??普通のお葬式っていくらかかるの?
お葬式の広告よく見るようになりましたね。
10万円からできます!など安さを強調したものが特に目をひきます。
そんな広告を見て「お葬式の費用って、昔に比べてやすくなったなぁ」なんて思っていませんか??
わたしはすっかりそう思っていました。
そして安心していました。
もし急に親のお葬式を手配しなくてはならないようになっても、それ位の金額なら大丈夫だろうと…。
ところが。
話を聞いてみると全然大丈夫じゃないんです。
昔より安くなったとはいえ、いまだに100万単位でお金が吹っ飛ぶようなのです。
10万円から~って書いてあるのは本当にこの値段から~ってゆうことらしいのです。
つまり
基本料金みたいなものです。
葬儀の献花台や写真、基本的なお花…のみの値段。
そこからどんどん追加されていきます。
ご遺体を保管するのに、まずドライアイス代がかかります。
お通夜、告別式の食事、飲料。
お坊さんへのお布施。
来ていただいた方への返礼品。
火葬料。
親族が火葬場へ移動するマイクロバスの料金。
納棺師さんの料金。
湯灌(ゆかん)の儀式の料金。
(お体を清めるためにお風呂に入れてあげる儀式。家族だけで行う)
これらのことがどんどん
基本料金にプラスされていきます。
お花を増やしたい等の希望はさらに追加料金です。
お料理、返礼品も内容によっては追加料金です。
また、宗派や信仰している宗教が違うと、葬儀の形式や行う儀式も違ってくるので、さらに高額になることもあります。
このように最初のプランに色々足していくと、贅沢でない普通のお葬式であっても100万円は越えてきます。
また葬儀屋さんによっては、この基本料金に色々追加していく料金体制ではなく
基本的に使うものがほとんど入ったセット料金でのプランで運営しているところもあります。
この場合、一般的な内容のほとんどがすでにセット料金の中に入っています。
なので、セットに入った個数を超えた、お料理、お花や返礼品が追加料金でかかります。
基本料金がとってもお安くても、追加する項目が多くて結局、合計金額が高くなるケースや、
基本プランのセットにほとんど入っているのであまり追加料金がかからずに済むケースなど、
葬儀屋さんの料金体制によって、同じような内容でも料金はかなり変わってきます。
納得して、自分に合った葬儀屋さんにお任せしたいですね。
ぜひ元気なうちに、地元の葬儀屋さんを調べておくことをお勧めします。
あなたが喪主になったなら。葬儀の費用はどうやって支払う?
葬儀の費用は基本的に現金での支払いになります。
なくなった方の口座は預金が下せなくなることで有名ですが、なくなったその日に凍結されるわけではありません。
銀行がその情報を入手するまでは普通に動かせるので、まとまった額を他の名義の口座に移しておきましょう。
なくなってから五日後でも引き出せたケースもあるようです。
普通にお葬式をやりたい場合は100万単位でかかると思っておいた方がよさそうです。
支払いの前に用意しておきましょう。
ではお金がない場合はどうしましょう。
選択肢はいくつかあります。
- 最低限の葬儀にする
- 生命保険が下りるので、内金を収めて支払いを待ってもらう
- ローンを組む
- 最低限の葬儀にする。
最低限の、ただ火葬場に行って焼いてもらうだけ、とゆうプランもあります。
その場合は火葬の予約がとれたその日まで
葬儀やさんもしくは自宅にご遺体を安置しておきます。
お別れしたい方はそこに来ていただいて、お別れをするようになります。
火葬の予約の日に火葬場に運んでもらい、そこでお経をあげていただいて、火葬となります。
それでも、お坊さんに払うお布施、火葬代、遺体を保管するドライアイス、遺体送迎用の車代などがかかり30万ほどにはなるようです。
料金は抑えられますが、読経のみで儀式的なことは何も行わないのでお別れの実感がないまま火葬してしまうと感じるかもしれません。
親戚や家族、何より自分が、心の整理がつきますか?しっかりお別れできるでしょうか?
元気なうちに、よく考えておきたいところです。
2、生命保険が下りるので、内金を収めて支払いを待ってもらう
手元にお金はないが、後で生命保険が下りる、それを葬式代に、と思っている親世代は多いようです。
しかし、今手元になかったら支払えません。
生命保険の証書を担保にして、葬儀代の4割ほどを内金で納めると待ってもらえることもあるようです。
葬儀屋さんに相談してみないと、できるかどうかはわかりません。
3、ローンを組む
これも後で生命保険が下りる、それを葬式代に、と思っている場合です。
葬儀屋さんでローンの手続きをしてもらえます。
もちろん年金暮らしの親にローンの支払いはできないでしょう。
息子や娘がローンを組むことになると思います。
何回か支払いが発生したのち、保険金で全額繰り上げ返済とゆう流れになると思います。
そして例外ですが、生命保険もなく、手元にお金もない場合。
それでもどうしても葬儀をしたい。
親戚に事情を話して貸してもらうしかありません。
これはいやだと思うかもしれませんが、ほかに方法がなければ頭を下げて借りるしかありません。
また、親のお葬式代を子どもが肩代わりすることもあるようです。
しかし、親世代の葬儀のために、子ども世帯の貯金を使ってしまったら孫たちの教育費や養育費はどうするのでしょうか。
大変シビアで厳しい話になりますが、こうならないためにも元気なうちに話し合っておくことが最善策だと思います。
葬儀、お葬式とは。大切な人とのお別れの時間。
長い間闘病生活をしていても、いつ亡くなるのかはわからないことも多いようです。
思ってもいないときに、急になくなる方もいます。
大切な人がなくなったときに、気持ちを落ち着ける暇もなくすぐに葬儀のことを考えることになります。
なんの式もなくすぐ焼いてしまうと、ゆっくりお別れができなくてあとで後悔したり、なにもしてあげられなかったことから自責の念にかられて心の病気になるかたもいるようです。
葬儀はよく考えて執り行えるように事前に家族で話し合っておくのが理想だといえます。
今回聞いた話では、やはり急に大切な人をなくして、
驚きと悲しみの混乱の中、遺体をどこに移動させるか、葬儀はどこに依頼するのかなどの判断をしていくことになったようです。
バタバタと時間が過ぎ、葬儀当日。
やっと落ち着いて故人と向き合えたようです。
葬儀をあげることで故人との思い出をかみしめ、親戚の方々と言葉を交わし
儀式的なことを行うことによって、しっかり向き合うことが出来たようです。
人がなくなると色々なことが一気に起こります。
しかし葬儀とゆう儀式を行うことが気持ちをおちつかせてくれたように思います。
まとめ。今、できる事。まだ親が元気な時に。
突然の大きな悲しみの中、たくさん決断や判断を迫られて。
あとで後悔するお話もたくさん聞きます。
そんなことにならないように、今できることを考えました。
まず。
今いる親のどちらかがなくなった後。
そのあとも安心して暮らせる家はありますか?
もし引っ越しの必要があるのなら元気なうちにサポートして一緒に考えましょう。
生命保険。
これがあるから葬式くらいは大丈夫、と思っている親御さんは多いようです。
ところが、両親のうち、どちらかしか家計に携わってこなかった家などは
勝手に解約していたり、補償内容を見直していなくて思った額が出なかったりといったトラブルもあるようです。
この、家と保険のこと。
こうゆうプライベートな話をされるのをとても嫌がる方も多いようです。
そして、日ごろからコミュニケーションの取れていない間柄では、親子とはいえこういったことは話しにくいでしょう。
そして、高齢になった親からも、「困っているんだけど助けてほしい」とゆうのは
なかなか言い出せないようです。
引っ越しの必要があっても何から始めていいかわからない。
生命保険について不安なんだけどどこに相談していいかわからない。
何かあったとき、遺族年金がどのくらい出るのかがわからない。
もしその気持ちに気づけたら、一緒に物件を探したり、年金事務所に連れて行ってあげたり
保険の相談窓口に一緒に行ってあげたりできますね。
なかなか親とゆっくりした時間は取れないと思いますが、日ごろから電話したり話しておくのはとても大切だなとあらためて思いました。
たくさんのものをかたずけられなくなってきた。
目が悪くなってきて汚れてるのに気づかず、部屋が汚くなってきた。
日頃からの会話や行動から、親御さんの変化や困っていることが見えてきたりもします。
ぜひ、日ごろからよく話をしてください。
話せなくなるその前に、一緒の時間を過ごしてください。
いつかくるその日を、来ないでほしいけど、今考えておく。
それが、残されたほうの親の助けになります。
ぜひ、考えてみてください。